いらっしゃいませ!
ヒロノカフェへようこそ。中井宏俊です。
前回は産後クライシスについての記事を書きました。
今日のテーマは「産後クライシス」についてです。前回の記事の中でも少し触れていますが、今回はその内容をもう少し深堀りしてみようと思います。
今回の記事を読むとこんなことがわかるようになります。
①愛情曲線は結婚直後から既に下がっていることを改めて理解しよう
②産前はいわゆる「プレパパ」という立場。その立場で出来ることとは何か。
③産前の取り組みが、産後の愛情曲線の回復度合いを決める!
①愛情曲線は結婚直後から既に下がっていることを改めて理解しよう
前回の記事でもご紹介した『愛情曲線』を再度ご紹介しておきましょう。

結婚直後より夫、つまり男性への愛情は下がり、代わりに子供に対する愛情曲線は急上昇しています。
で、こんなデータもあります。
年間500組以上が結婚後6か月以内に離婚している
https://ricon-pro.com/columns/257/#toc_anchor-1-2
そう、そもそも結婚直後より様々な理由により、愛情が冷めていくどころか、婚姻を解消、つまり離婚まで至ってしまうカップルがそれなりの数いるということです。
2018年のデータでは、結婚したカップルの数が59万件。
そう考えると、そのうちの500件なので、約0.08%なので些細な数ではありますが、それでも離婚という決断を、結婚後半年以内にしてしまうカップルがいるというのは、間違いなく愛情曲線の低下というものが反映されている結果だと思います。
昔、テレビドラマで「成田離婚」という作品がありましたよね。
結婚式を挙げて、新婚旅行に向かうその空港で離婚を決意するというカップルのお話。
あれはドラマだから。
そういう男性がいるかもしれませんが、案外バカに出来ません。それは年間500組以上のカップルが結婚後6か月以内に離婚しているというデータが示しています。
兎にも角にも、愛情曲線は結婚直後がピーク。そこから出産までの期間は大体下降線を辿る。そう覚えておきましょう。
産前はいわゆる「プレパパ」という立場。その立場で出来ることとは何か。
産前、という言葉だと気付きにくいですが、妊娠した時点でパートナーである女性は既にママになっています。
わかりますか?
お腹の中に既に赤ちゃんを宿している。そしてそれを育んでいるんですから。
そうなると、男性は?
男性はパートナーのように命を宿すこともないし、身体には特に何の変化もありません。
だから気付きにくいのですが、男性もパパになっていると言えるわけです。但し、女性のように妊娠をしているわけではないので、いわゆる「プレパパ」という言い方が適切なんだと思います。
そんな立場となったプレパパこと、男性は何が出来るか?それは次の通りです。
- 家事(これは前回の記事にも書いた通りです)
- パートナーの妊婦検診の付添い
- パパママになるための教室。その際に妊婦体験をする。
妊婦検診は極力付き添ってあげてください。
大体2週間に1回くらいの頻度になると思います。
パートナーの方も仕事をギリギリまで続けるとなると、当然仕事を休んで検診に向かいます。男性だけ「俺は仕事だから」と言えますか?
妊娠経験のある女性ならわかりますが、大なり小なり生まれてくるまでは不安と戦っていますよね。だってつわりがしてたり、お腹が少しずつ大きくなっているとはいえ、こういう不安を抱えているはずです。
お腹の中の子供は無事に成長しているのか。
お腹の中の子供は何も異常はないか。
自分の身体も大きな問題はないのか。
これもいずれこのブログで紹介するつもりですが、私たちの子供は、胎児の時点である病気に罹っていることが判明しました。
何でわかったか?
妊婦検診です
その結果、一般の産婦人科クリニックでは出産が出来ないということになり、大きな病院へ紹介してもらい、最終的にはその病院で出産をするということになりました。
実際にあるんですよ。こういうことが。
そういうことがあるかもしれない検診を、パートナー1人にだけ受けさせますか?もしその1人で受けに行った検診で、子供や自身の異常が見つかって指摘されたとしたら?パートナーの精神的な負担、ダメージは計り知れません。
いや、俺だって仕事なんだから。
それは通用しませんよ。
パートナーだって仕事をしている状況であれば休みを取って検診に行く。
しかも2週間に1回くらいの頻度であれば、ある程度通院のスケジュールは見えてきます。
それくらいの休みの調整が出来ない仕事なんてあってはならないと私は思います。
ちなみに私は妻の妊婦検診にはほとんど付添いました。一緒に行かなかったのは2~3回くらいじゃないでしょうか。
急な日程変更であれば已むを得ないですが、不安になりやすいパートナーに寄り添って、検診に付き添う。
例えパートナーが「大丈夫だから」と言ったとしても、「いや、一緒に行くわ」と言って付き添いましょう。それくらいの度量が男性には求められているし、産後クライシスを避けるために、産前に出来ることだと思います。
パパママになるための教室。その際に妊婦体験をする。
私の場合は、出産予定の病院で、定期的に開催されているパパママになる夫婦のための教室に参加しないと、出産立ち合いが出来ない規定になっていました。そういう病院は少なからずあるので、事前に出産予定のクリニックや病院に確認しておくと良いでしょう。
そういう教室では、
- 出産時に必要な荷物
- クリニックや病院への連絡方法や通院方法
- 産まれた後の対応や入院期間
- 赤ちゃんのお風呂への入れ方(沐浴)
- 男性の妊婦体験
こんな感じのメニューが学べます。
ここで私がおススメしたいのは妊婦体験です
この写真をご覧ください。


特製の重りがお腹の所に仕込まれたスーツをこうやって着けて、色んな動作を行う体験が出来ます。
確か私のこの写真の時は、5kgのスーツだったと記憶しています。
お腹の辺りだけ5kg分やたらと重たい。これは普段とは全く違った感覚で物凄い不自然な姿勢になります。
つまりしんどい
しかもこれをつけてしゃがんだり、重い荷物を持つとさらに違和感しかありません。
多くの妊婦さんは体重が妊娠前から、大体8kg前後くらいは増えます。そしてお腹の部分だけ特にその重さが強調されるんです。
どれだけ辛い姿勢や動作を要求されるかわかりますか?
実際私のこの立ち姿。

よく見ると腰の辺りは不自然に沿っているように見えると思います。
ほんのわずかに見えるかもしれませんが、私は理学療法士の仕事をしているので、それがどれだけ身体に負担を掛けているか、その真実を説明出来ます。
これを体験すると、よりパートナーのことを労わって、サポートする必要性を認識出来るはずです。
是非この体験をしてみてください。おススメです。
どうだったでしょうか。
産後クライシスを防ぐ。
生まれてくる子供と、母親になったパートナーと人生の最期まで幸せに暮らす。
そのために、産前の時から男性の対応が求められていることがイメージ出来たかと思います。
是非幸せな人生を、豊かな人生を過ごすために、実践してみてください。
では、また次回の記事でお会いしましょう。
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