いらっしゃいませ!
ヒロノカフェにようこそ!店長のナカイヒロトシです。

今日はこんな記事から色々と考えてみます。
『「妊婦の出勤停止と所得補償を」 厚労省に対応訴え』
厚労省の政務官に、国民民主党の参議院議員が、431名の妊婦さんの署名とともに、嘆願しにいったということですね。
今日のテーマは主に2つです。
●あのウイルスは妊婦や胎児に影響はあるのか?
●妊婦の健康を守るためにやるべきことは?
では、いつものように好きな飲み物片手に読んでくださいね。

あのウイルスは妊婦や胎児に影響はあるのか?
そもそもまだよくわかっていないこのウイルス。
妊婦への影響はないのか?それともあるのか?
こういう時はまず国、厚労省がどう発信しているかを確認することにします。
『~妊婦の方々へ~ – 厚生労働省』
この資料ではこう書かれていますね。
胎児のウイルス感染症例が海外で報告されていますが、胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告はありません。したがって、妊娠中でも過度な心配はいりません。
https://www.mhlw.go.jp/content/11925000/000620977.pdfより
過度な心配はいりません。
と言い切っていますね。
さて、
新型コロナウイルスが拡がりだしたのは2020年1月頃ですね。
一気に拡大してきたのは2月頃。その2月に、中国のお医者さんが、医学雑誌「Lancet」の電子版にこう報告されたそうです。
新型コロナウイルスによる母から子への垂直感染を示すエビデンスは確認されなかった
https://dual.nikkei.com/atcl/column/19/083000032/030200004/?P=2より
つまり、母親が感染したからといって、胎児にウイルスがうつっているということはなかった、ということです。

こんな風になる赤ちゃん、みたくないでしょう?まずは安心・・・?
ただ、この研究では
妊娠後期
の妊婦さんの追跡しかできていなくて、
妊娠初期または妊娠中期の胎児に及ぼす影響
はまだ確認されていないんです。
ちなみに、うちの奥さんも2020年1月の時点では妊娠2~3カ月くらい。妊娠初期の頃です。今まさに感染リスクと闘ってくれています。
一方で、妊娠後期に感染したお母さんから生まれた胎児で、ウイルスによる影響で機能不全や死産になった可能性がある、という報告をしているお医者さんもいらっしゃいます。
「中国で重症妊婦が死産=新型コロナ感染影響か―胎児機能不全例も・中山大調査」
なので、正直いうと、
わからない
という結論になってしまいます。
でも、そもそもお母さんが感染して重症化、例えば肺炎とかですね。そういうものにかかってしまうと、お腹の中の赤ちゃんにも影響は出ないとは言えないですよね。
それは、このウイルスだからどう、ということではなく全ての感染症に言えることです。

なにより、こういう妊婦さんの体調不良にたいして、何が怖いかって、
薬がほとんど使えない
ということなんです。
もちろん、妊娠の周期によっては使えるお薬もあるようですが、多くは妊娠後期とかに使えるもので、妊娠初期や中期は使えないものがほとんどなのです。
なので、今の新型コロナウイルスでも、治療薬の治験や研究が進んではいますが、
妊婦には恐らく使えない
ということになりそうです。

妊婦の健康を守るためにやるべきことは?

では、妊婦さんがこの騒ぎの中、安全に生活して、母子ともに健康に出産まで迎えるにはどうしたらいいか?
結論としては1つだと思います。
ウイルスに触れる可能性を減らす
しかないんですよ。
厚労省もこんな風に妊婦向けの資料で書いてあります。
~日頃の感染予防~
https://www.mhlw.go.jp/content/11925000/000620977.pdfより
一般的に、妊婦の方が肺炎にかかった場
合には、重症化する可能性があります。
人混みを避ける、こまめに手を洗うなど
日頃の健康管理を徹底してください。
①密閉空間、②密集場所、③密接場面、
という3つの「密」が同時に重なるよう
な場所を避けてください。
そう。別にこの新型コロナウイルスに限らず、妊婦が風邪や、風疹やインフルエンザなどの感染症にかかることは、どんなものであれよくないわけです。
ただ、新型ウイルスについては、
特効薬や対応策がまだよくわからない
というのが、一番やっかいなところなんですよ。

だったら、今の時点で妊婦さんができる、最善の感染対策は・・・?
なるべく接触を減らす
これだと思いません?
いわゆる「3密」になるようなところにそもそも行かない。
仕事に出る、というのは逆に言えば
感染リスクが高い状況に飛び込む
ようなものだとわたしは考えます。

まさにこんなイメージ。
だからこそ、仕事をしている妊婦さんは
出勤を強制的に禁止
を国の指針として出してもらう。
ただ、経済的な理由で、妊婦だけど仕事をしている方もいるでしょうから、そこは
休業補償給付
とセットでやってほしい。
何のために日頃から納税してるのか?!
そして、これからの国を支える新しい命のためへの先行投資と思って、思い切った政策をぜひしてほしい。
だからこそ、今回の厚労省の政務官への訴えというのは、とても意味があるし、厚労省はぜひ前向きに検討してほしい。
ただでさえ少子化が進んでいる今の日本。

安心して妊婦さんやその家族さんが新しい家族、赤ちゃんと出会えるような対策をしてほしいですね。
今回はここまでになります。
また次回をお楽しみに!ご来店お待ちしております。

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